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04MySQL+PHPの基礎

「基本からのMySQL」ですが、今やWebでの利用を考えずにMySQLを勉強することはできません。MySQLを利用するために必要な範囲でのWebとPHPの知識を勉強します。
★CHAPTER15⇒MySQLを利用するためのPHP
☆CHAPTER16⇒PHPの基礎知識
☆CHAPTER17⇒PHPスクリプトとHTML
☆CHAPTER18⇒PHPスクリプトでMySQLを操作する

★CHAPTER15⇒MySQLを利用するためのPHP(p326)★

  MYSQLの世界はMySQLモニタだけではありません。ここからは、多くの人が日ごろ目にしているWebブラウザを使って、MySQLを操作していきます。『Apache+MySQL+PHP』という、最強かつ相性のよい組合せを駆使して、MySQLの多彩な使い方を勉強します。

(1)《作成するサンプル p000》

MySQlを制御するためのスクリプト言語「PHP」と、MTMLの基礎知識を勉強します。
326p_yume.php

(2)《MySQLをWebアプリケーションで利用する p000》

「ブラウザのボタンをクリックする」だけでMySQLデータベースを操作する!そんなアプリケーションを作ることもできる。つまり、「ボタンをクリックすると、割り当てられた機能を実現するSQL文が発行される」という仕組みを作っておけば、使う人が難解なSQL文を知らなくても、ブラウザで簡単にデータベースが利用できるのです。実際に、現在では掲示板、ネットショップ、販売管理システム、学校の教育管理システムなど,さまざまな分野でMySQLを使ったシステムが利用されています。 このように、ブラウザをユーザーインタフェースにして、Webサーバー側に配置したMySQLなどをネットワーク越しに操作するシステムを「Webアプリケーション」といいます。Webアプリケーションを作るためには何らかのプログラム言語が必要ですが、MySQLは「Perl」「c」「PHP」「Java」など、実にたくさんのプログラム言語に対応しています。

(3)《Webを利用する仕組み p000》

(3-1)<Webサーバとクライアント>

Webページにはハイパーリンクが埋め込まれ、これをクリックすることで世界中のコンテンツを手に入れることができます。 ハイパーリンクには「○○という場所の××という文書」といった情報が入っています。

●Webサーバー

この「○○という場所」とは、特定の「Webサーバー」を意味します。 Webサーバーはインターネット上に接続されたマシンで、サーバーとしての機能を果たすためのアプリケーションなどが設定されています。サーバーは、アクセスされた場合にその要求通りに、保管しているデータを返したり、指示された処理を実行してその結果を返すなどの仕事を行ないます。

●クライアント

Webサーバーを利用する利用者のコンピュータを「クライアント」といいます。

(3-2)<Webサーバーの役目>

「クライアントの要求に応えて、Webサーバーがコンテンツを送信する」という処理は、「HTTP」(Hyper Text Transfer Protocol)という「プロトコル」でやり取りをしています。 プロトコルとは、コンピュータ同士が通信するときの手順(規則)のことです。

(3-3)<ApacheとWebサーバー>

Webサーバーの機能は、インターネットにサーバーとして接続しているコンピュータ上のアプリケーションが、その処理を担当します。 このアプリケーションとしては、Apaheソフトウェア財団が提供している「Apache」(アパッチ)が有名で、世界中にあるたくさんのWebサーバーで利用されています。

(4)《静的・動的なページ p000》

初期のWebは「ハイパーリングをクリックすると、対応するファイルが送られる」だけの単純なものでした。このような仕組みを「静的」なページといいます。 ※これに対して、最近では「動的」なWebページが多くなってきました。動的なWebページは、クライアントから送られたデータをサーバーが処理し、それに応じたWebページをクライアント側で表示させることができます。 こうした「サーバー側の処理」の機能を実現するのが「Perl」「Java」「PHP」などのプログラム言語です。

(5)《Web上で動作するプログラム p000》

(5-1)<CGI(Common Gateway Interface)>

プログラムをサーバーに置いて、Webブラザからの呼び出し応じて実行するものです。 CGIプログラムを作る場合はさまざまな言語がありますが、特に「Perl」が有名です。

(5-2)<スクリプト>

本来「スクリプト」は、処理を自動的に実行するために作られた、簡易的なプログラムのことを意味します。単独でテキストファイルとして作成したり、HTMLファイルの中に記述したりと、さまざまな形式のものがあります。 現在、Web利用されている一般的なスクリプトには「クライアントで動作」するものと、「Webサーバーで動作」するものの2種類があります。

●クライアントサイドスクリプト

クライアントで動作するスクリプトです。たとえば、「JavaScript」はクライアントの1つです。Webサーバーとはまったく関係なしに、Webページを閲覧するパソコンの中でプログラムを実行します。 ※クライアントの環境で動作するものなので、ブラウザ上の表示や動作を簡単に制作することができます。ただし、ブラウザの種類によって動作が違ったり、動作しなかったりといったことが起きることもあります。

●サーバーサイドスクリプト

クライアントでなく、Webサーバーの中で実行されるのがサーバーサイドスクリプトです。クライアントからコマンドが届くと、Webサーバーの中で処理が行なわれ、クライアントにはその処理の結果が送られます。クライアント側は、処理された結果を見るだけです。一般的にデータベースの処理はサーバー側で行なわれるので、サーバーサイドスクリプトが適しています。

(6)《phpとは p000》

Webアプリケーションを作成するプログラム言語として、「PHP」を利用する例を紹介します。

(6-1)<phpとは何か>

PHPは、Webサーバー側で動作するサーバーサイドスクリプトです。実行するためのモジュール(最小単位のプログラム)は、Webであり、これをスクリプトのコマンドによって動作させるため、一般的に動作は軽快です。 世界中の膨大な数のWebサーバー上で、PHPが利用されています。PHPは、MySQLを扱うWebアプリケーションを作るプログラム言語として、よく使われているものの1つです。

(6-2)<ここで扱うphp>

ここでは、MySQLをWebアプリケーションで扱うために最低限必要な基礎知識を学びます。

(7)《まずは「ようこそ!」の1行を表示する p000》

(7-1)<Apachの動作を確認する>

あらかじめ、Apacheを動作させてください。Apacheが動作していれば、クライアントから要求があったファイルが送信されることになります。 これから作るPHPファイルは、もちろんインターネットに公開できるものです。 でも、とりあえず、最初はWebサーバーと同じパソコンで動作確認

(7-2)<まずは、phpで「ようこそ!」と表示する>

Apacheが無事に動作していることを確認できたら、今度はPHPで「ようこそ!」と表示してみてください。
<php
print "ようこそ";
?>
※ファイルは、c:\xampp\htdocsのフォルダになります。
334p_test.php

(7-3)表示されないときの対応

PHPがうまく動作しない場合、主に次のような原因が考えられます。 ①スペルミス ②PHPが使える環境になっていない ③違うフォルダに保存している ④拡張子が「.php」になっていない ⑤文字化けして見える

(8)《PHPを使う p000》

(8-1)<PHPスクリプトを記述する規則>

次はPHPスクリプト記述するときの主なきそくです ・PHPスクリプトファイルの拡張子は「.php」 ・PHPスクリプトは「」で終わる ・行の最後には「;」を付ける ・文字列のデータは「""」か「''」で囲う 書式⇒PHPスクリプトの書き方

(8-2)<どのような処理が行なわれているか>

●phpにアクセスする

まず、ブラウザのアドレスに「http://xxx/OOO.php」と打ち込むことで、OOO.phpのファイルにアクセスします。アクセスを受けたWebサーバーは、「OOO.php」を実行します。

●Webサーバーで処理し、結果を返す

つまり、このコマンドを受けてWebサーバーは「ようこそ!」の文字をクライアントのブラウザに向けて送信します。これにより、ブラウザに「ようこそ!」の文字が書き出されるのです。

●HTMLタグを挿入する

文字列を挿入するときは「print」を使いますが、HTMLタグも文字列と同じ様に「print」で書き出すことができます。
340p_br.php

(8-3)<コメントの書き方>

スクリプトの途中に、自分なりのメモを書き込んでおくことができます。このメモをコメントといいます。コメントの部分は、プログラムの実行時に無視されるので何を書いてもかまいません。
・「//」または「#」で始めて記述すると、その行は何も実行されない
・「/*」から「*/」までの間に記述すると、その部分は何も実行されない
342p_comment.php

(8-4)<phpinfo関数>


343p_info.php

<まとめ>

●Apache、MySQL、PHPの働きとWebアプリケーション実行における役割
●PHPが利用できるようになるまでの手順
●PHPスクリプトの書き方の基本
●PHPスクリプトを動作させる方法

<チェック>

□Webサーバの働きを理解している
□PHPスクリプトを記述する基本的な規則を知っている
□PHPスクリプトを動作させることができる
□文字を書き出すPHPスクリプトを作成させることができる

<練習問題>

問題1
次は、「指定された秒数後に、指定したURLに自動的に移動」する機能を持つタグです。
これを使って、「5秒後に、http://www.softbank.co.jp/のWebページに自動的に移動する機能を持ったphpスクリプト」を作成してください。
タグの機能

《解答1》

次のスクリプトを作成します。
<?php
print "<META http-equiv='refresh' content=5;
URL='http://www.softbank.co.jp/'>";
print "5秒後にソフトバンクのページに移動します";
?>

【実行結果】

ソフトバンクのページ(346p_idou.php)